住まう人が望む風景は「奥入瀬渓谷のような雰囲気」。
岩盤を模した園路を土地の溶岩石で畳み、山の木々と野草、山道の露頭を流れ下る湧水を楽しみながら回遊する庭を作った
流れ沿いに山道を進む。シランが黄葉し、種をつけている
流れの川底は県産の土に土地の砂利と現場の赤土を配合、洗い出したもの
流れの水は石橋の下を潜り、小滝となって石を流れ落ちる
割れ臼を水源に、流れが始まる
登り切って開けた場所は、木立に囲まれた露頭岩のテラス。
枕木のベンチとイチゴが茂る石のテーブルで一息つく
鉄分の多い安山岩は赤味が強い
完成翌年の春、ツツジが花盛り。仮置きしていた石のテーブルを相応しい石に据えなおした。
一年草のプランターを置けるように、天端が平らな石を飾り台として庭のところどころに据えている
石の間から色とりどりの宿根草花が伸びあがる。モミジやナツハゼ、ヤマボウシが葉を開いた
流れの中の苔が、石を這い上がる
割れた石臼を見立てた水鉢を覆いかくすように繁るシャクナゲ。かつての人の営みが、庭に自然に馴染んで行く
水鉢からオーバーフローした流れの水面に木立が映り込む
水鏡に映る夏の梢