手入れのご案内

手入れのご依頼についてのお知らせ

ご新規の手入れのご依頼は、落葉樹の冬期剪定(1~3月)のみとなります。ご了承くださいますよう、よろしくお願い致します。

参考リンク:冬季剪定(福岡造園ブログより)

庭の将来と木の将来を見据えた手入れ

「手入れ」とは「手を入れる」と書きます。手は「掌(たなごころ=手の心)」とも言いますが、人の手を通して、庭に心を入れてあげることではないかと思っています。
その庭の将来を見据えながら、その時々に応じた手入れを行っています。

奥入瀬渓谷のモミジ
誰も手を入れなくても美しい奥入瀬渓谷のモミジ。あるべき所にあるがままでいる山の木が一番のお手本

剪定しない手入れ、経費を軽減する剪定

剪定を軽減する庭
制限の無い上空に枝を伸ばさせ、木同士が接触しないように配植すると、剪定を軽減できる。
隣地への伸長を防いだ庭
自然形の樹木は雪囲いも不要。

剪定とは木の枝を切ることですが、剪定は必ずしも行わなければならないというものではなく、植栽方法の工夫により軽減することもできます。
木の枝を切るということは木の身体を傷付け、木の成長を抑制する行為でもあることから、なるべく剪定をしなくともよい状況をつくってあげたいものです。
しかし、狭い敷地や仕立て木の多い庭ではそういった状況をつくれない場合もあり、毎年の剪定を行なう場合でも、樹形が乱れにくい時期や剪定方法の工夫により、経費を抑えられる方法をご提案しています。

無剪定でも花を咲かせるサルスベリ
無剪定でも花を咲かせるサルスベリ
芽の伸び切る9月に行うと、翌年も樹形が乱れず経費も半分で済む
芽の伸び切る9月に行うと、翌年も樹形が乱れず経費も半分で済む。

福岡造園の剪定観

切る量を全体の3分の1程度に留めたイトヒバ
枝垂れ性の特徴を生かしながら枝透かしを行い、異変が起こらないよう、切る量を全体の3分の1程度に留めたイトヒバ。

「松は松らしく、モミジはモミジらしく、山の木は山にあるように」。
そんなことを考えて木に手を入れています。上手な剪定は、どこで切ったか判らないほど自然で柔らかく、切ったことを感じさせません。
切ったことを感じさせない剪定は、木も切られたことを感じず、切られたことを感じなければ、木はこれまで通りの生命活動を行うことができます。
逆に言うと、木に切られたことを感じさせるような切り方で一度に大量の枝を落とすと、不定芽の発生や徒長、腐朽、紅葉の遅れなどの異変が起こります。
木に異変を起こさせず、木を木らしい姿で健康に維持することが剪定の奥義ではないかと考えています。

雪が載らないように枝透かしをしたイトヒバ

雪が載らないように枝透かしをしたイトヒバ
雪が載らないように枝透かしをしたイトヒバ
枝透かしにより、雪囲いを軽くする
枝透かしにより、雪囲いを軽くする

枝先を切り詰めず、枝抜きによってその木本来の自然樹形を活かす剪定法を「透かし」といいますが、枝葉に間隔を作ることでその隙間から雪を落とすやり方を「雪透かし」と呼んでいます。
多少の重い雪でも枝の重なりが少なければ雪の重みで枝自体がしなり、木が自ら雪を落とすという雪国の環境に合わせた実用的な剪定方法です。
枝で抜く剪定は、雪囲いの時の縄の枝枝折りや雪吊りの作業も容易にし、風通しが良くなることから病害虫の発生を最小限に抑えます。また、採光も良くなることから内部の萌芽を促進、樹形を小さくする場合に必要な小枝の発生を助けます。

ドイツトウヒの透かし:剪定前
剪定前:枝が込みあい内側の採光や通風が悪化したドイツトウヒ
ドイツトウヒの透かし:剪定後
剪定後:透かして採光や通風を改善したドイツトウヒ
透かしによって出たカイズカイブキの芽
透かしによって芽が出たカイズカイブキの例

木を腐りから守り、切り口を早期再生させる剪定

透かし剪定を行っても、不適切な位置や角度で切ると木は腐朽します。
当社では、木を腐朽から守り、切り口を早期再生させる剪定法(ナチュラルターゲットポイント)を採用しています。

木を腐らせる悪い切り方
腐朽したサクラ
枝を途中で切ったために腐朽したサクラ
枝を切り残したためカルス(かさぶた)が巻けないサクラ
枝を切り残したためカルスが巻けないサクラ(※カルス:樹木が傷を受けた時に、傷口をふさぐために増殖する組織)
幹すれすれで切り空洞化したプラタナス
幹すれすれで切り空洞化したプラタナス"

当社の剪定方法

自然淘汰で枯れた木の枝を見ると、剪定の適正位置や角度がわかります。

自然の法則や木の生理に則ったやり方をしてあげることが、木を守ることに繋がります。 

自然状態では、幹の盛り上がり部分が残る
自然状態では、幹の分枝近くの盛り上がり部分(ここまでが幹)が残る(※カルス:樹木が傷を受けた時に、傷口をふさぐために増殖する組織)

枝の「付け根」とカルスの成長

木を腐りから守り、切り口を早期再生させる剪定

透かし剪定を行っても、不適切な位置や角度で切ると木は腐朽します。
当社では、木を腐朽から守り、切り口を早期再生させる剪定法(ナチュラル・ターゲット・ポイント)を採用しています。

自然の法則に沿って剪定したサクラ
自然の法則に沿って剪定したサクラ
剪定1年後 カルス幅1.5センチ
剪定1年後 カルス幅1.5センチ
2年後 カルス幅2.5センチ
2年後 カルス幅2.5センチ

適正位置、適正角度で剪定するとカルスが均等に巻いてきます。
透かし剪定は枝や幹の付け根で切っていくやり方ですが、その付け根がどこであるのかを見極め、適切な剪定をしてあげることで、木が良好に再生、回復していきます。

樹種別、季節別の剪定は、ブログ「庭の手入れ」カテゴリの各記事をご参照ください

木に優しい剪定法を紹介した北羽紙寄稿文「緑の先進地に学ぶ木に優しい剪定法」

剪定料金/管理(薬剤散布、施肥、雪囲いなど)料金

剪定基本料金(2020年現在)

  • 剪定工 一人一日の作業 1人 18,000円
  • 一人半日の作業 0.5人 10,000円
  • 剪定枝処理代 軽トラック 1台 3,000円

※半日仕事は次の現場への移動などもあり、多少割高になります。お近くの仕事と抱き合わせで行う場合は9,000円で申し受けます。

遠隔地の場合は(移動1時間以上)、移動に掛かる燃料代、高速料金等の実費相当額を計上させていただいております。(クレーンやチェーンソー等の機械類を使用の場合も、借上代を計上させていただきます。)

この合計に消費税が加算されます。

※既存庭の剪定の引継ぎは、現在休止中です

Tel: 0185-75-2033(FAX兼)

メールはこちらから

■施工エリア…秋田県内/東北各地 (その他の地域の方はお問合せください。)

福岡造園 〒018-3123 秋田県能代市二ツ井町駒形字出口101

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