「庭に金魚を飼う池があったら」。
そんなご家族の一言で始まった庭づくりは、壁泉を設けた池がメイン。池を中心に、花壇と畑それぞれのゾーンを石と木で繋いだ
庭の中心は山を模して石を積んだ金魚の池。池からオーバーフローした水は流れに、景色は石山から石の州浜、枕木の道へと変化しつつ繋がってゆく
池の周囲の木や草花が石積みに寄り添う、作庭から6年目の景色
州浜を模した鳥海石の池の護岸から、沢飛びの石で枕木へと繋ぐ
地被となっている花木や草花の植栽は庭の主の手によるもの。
スイセン、シラン、スズラン、オダマキ、ギボウシ、カスミソウ、シャクヤク、ハイビャクシン…そして苔。石の間から顔を出すのは、愛らしい花を咲かせるゲンノショウコ
ハイビャクシンが山の石に覆いかぶさる沢飛びは、高山の景色のよう
石、木、草木、それぞれが寄り添いながら成長し、時と共に自然な景色を作る
生き生きと生育する草木、そして野菜たち。多様な葉の形や色、質感、草姿。互いを引き立て合う組み合わせの妙
人も金魚も木も草も、愛しみ、育み、楽しんで、共に生きる。そんな幸せな庭。