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「3日遅れの誕生日」

2006/11/20

一昨日は、妻の○○回目の誕生祝いだった。
3日遅れの・・・。
特になにか事情があったわけではない。
忘れていた。
これで2回目。
でも本当に忘れていたわけではない。
1週間前までは覚えていて、偶然見つけた思い出のワインを1本買っていた。
これは誕生日用だと妻にも見せていた。
どうやら、ワインを買ったせいか、安心してしまったらしい。

誕生日の2日後、時計のアラームが「明日は会議」だと知らせてくれた。
開始時間を確認するためにスケジュール表を開き、今日が11月18日であることに気付く。
最近、日曜も仕事したりすると、曜日や日付を良く忘れるので、大事な予定は携帯に入れていた。
18日? 18日といえば、16日はもう過ぎている・・・。
16日にはアラームは鳴らなかった。
予定を登録しなかったのは、大事な日ではないというのではなく、その日を覚えていることに自信があったからだ。
その時は・・・・。

帰りにケーキ屋に寄り、もうバースデーケーキは間に合わないので、ショートケーキを人数分だけ買って、ロウソクをつけてもらった。
帰宅すると、目ざとくケーキの箱を見つけた子供が言った。
「おとうさん、今日は何の日?」
今日はお母さんの誕生日だよ。
「わぁー、やったぁー!」と喜ぶ子供を尻目に、冷たく妻が言い放つ。
「私が生れたのは16日です。」
ちょっとムスッとしている。
「知ってるよ.。16日は誕生記念日で、今日はその記念パーティーだよ。結婚式と披露宴も日にちをズラしたりするじゃない。平日だとカアサンも落ちついて飲めないから土曜日にしたんだよ。」

なかなか上手い言い訳だと思ったが、やっぱり反応は冷たかった。
「○○回目」と書くぐらいだから、もう祝われる方もイヤだろうと思ってたが、そうでもないらしい。
せっかくなので、頂き物のチーズとハムを付けて乾杯した。
「何に乾杯なの?」と訊く子供。
おかあさんが年取ったことに乾杯するんだよ(笑)。

 

3日遅れの誕生日

 


 

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