秋田市 作庭 2012年10月
住宅から望む遠景の山並みが素晴らしく、このロケーションを庭に取り込み、自然と庭を繋げることを考えました。庭の随所に、様々な素材で「山波」の造作をつくっていますが、人工の山波越しに遠景の山並みを眺めることで、より庭を広く感じられるようにしています。
主庭部分には芝生面を広く取り、ご家族がお茶を楽しめるよう円形テラスをつくりました。テラス周りには季節の花が咲く木々を植え、自家菜園のコーナーを設けて野菜作りを楽しめるようにしています。
テラス脇には、生き物が住めるように小さな池を。池を掘った土はそのまま後ろに盛って土の山(山並み)にしていますが、土中の小石を選り分け、ここに土留めとして積んでいます。捨てればゴミ、活かせば素材。土起こしの前に寄せていた苔も庭に張るなど、庭から出たものはすべて活かしています。
住宅周りの植栽部分には、手前の里山に生えるコナラを植えるなど、土地の景色を繋ぐ工夫もしています。
作庭前
完成
枕木を「山波」形に
円形テラスと小さな池が主庭のポイント
手前は畑
池の背景の芝生の山は、池を掘った残土を盛ったもの
大小の苔の山、二つも「山波」
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ブログ・紅の葉の木陰より