能代市 作庭 2011年11月
アプローチ周辺の改庭です。冬期に落雪を受ける既存のアプローチを解体、大きな自然石の飛石を既存の大谷石を使って石畳に変えました。歩行面の凹凸が無くなり道幅も広くなったことで、より歩きやすく、雪寄せも容易になったようです。
併せて前庭周辺も改造、飾りだった手水鉢を蹲踞としてつくり直し、アプローチだった飛石を庭の渡りとして再使用しています。それでも残った飛石は石組みとして使い、門からの景色としました。この部分は、居間への視線をそらすためにドウダンツツジの生垣としていますが、その中に飛石を縦使いにして組みこんでいます。
剥離したように組んだ石の隙間からは蹲踞が顔を覗かせ、訪れる人にちょっとした涼と驚きを与えます。玄関先のこんな小さな仕掛けから、ご家族の会話が弾んでくれたら嬉しいです。
作庭前
完成
既存の飛石と手水鉢で組んだ蹲踞
居間への視線を生垣で遮断、石の造形へと注意を向かせる
石組の間から覗く水鏡
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ブログ・紅の葉の木陰より