北秋田市 作庭 2011年10月
アプローチ沿いの流れを渡り、花壇やバラ園を回遊する庭です。
既存の枕木アプローチに傷みが目立ってきたことから、腐食の心配がない石畳につくり変えました。枕木敷きのアプローチは車庫に向かうコンクリート通路と起点が隣り合い、庭を横断する形で同じ方向に進んでいましたが、この辺りは積雪も多く、車道と歩道の二つの道を除雪するのは大変なため、車道に歩道を添わせる形でアプローチの面積を少なくしています。外した枕木は土留めとしての機能は果たせるため、花壇の枠として再利用、現場発生の小石も活かし、庭の園路として活かしています。
。石畳の石は市内の採石場、玄関前の石敷きは隣町からと、近場で良材を確保できたのも幸運でした。作庭中、住宅の外壁が改装されたことから、軒下の砂利の色なども建物に合わせています。建物と庭が一体化することを「庭屋一如」と言いますが、庭屋に周囲の環境や土地の地味も加えることができたのは幸いでした。
作庭前
完成
作庭前の玄関前の様子
↓
雪寄せしやすいよう、アプローチを広く取りました
車道に沿わせた山道風のアプローチ
残った石は土留めとして使用
切石にゴロタを合わせた小テラス
石敷きのテラスに降りる木陰
水掘れの石を水源とした流れ
アプローチに沿って流れる小川
園路を配し、花壇を回遊できるようにした庭
アプローチの反対側も同じ素材で統一し、既存樹を移植
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ブログ・紅の葉の木陰より