露地の補修

 

露地

 

 

10年ほど前に作庭した露地ですが、剪定の機会に、傷んだ部分などを補修しました。作庭集でも紹介していますが(水琴窟の露地)、今回改めてご紹介したいと思います。

 

 

地苔の移植・1

 

地苔の移植・2

 

タマリュウが盛り上がり、飛石よりも高くなってきました。裏庭に、ちょうどよく地苔が生えてきていましたので、これを移植、張り替えることにしました。

 

灯篭の台石の交換

 

川石の延段を苔目地に、灯篭の台石を安定感のある石に変えました。台石はこのあたりで採れるゼオライト系の石ですが、昔から家の基礎などに使われていたものです。

 

山石の延段も苔目地に

 

中門は、迎付の所作が出来ればいいということで役石を止め、既存の長石を利用した延段で通しています。今回、この山石の延段も苔目地に。ゴロタは鳥海石です。

 

蹲踞

 

蹲踞です。水鉢は地元の川石原石に自社で水穴を開けました。本式の茶事では筧を使いませんが、ここは普段、座敷から眺める庭なので、景色として付けてあります。

 

蹲踞の筧

 

筧を取り替え

 

庭に生えるモウソウチクを間引き、蹲踞の筧を取り替えました。この蹲踞は水琴窟になっているのですが、水音は筧の高さで変わりますので、筧の音を楽しんでいる時には水琴窟の音がかき消されてしまいます。その時聴きたい音を楽しめるように、筧の支えは二段式にし、高さを調整できるようにしています。

 

内露地の全景

 

内露地の全景です。この露地の飛石、延段、蹲踞に使用している石のほとんどは地元の川石です。現場には使う石の3倍の量を持ち込み、その中から選んで打っていきます。
同じ川にも5,6種類の石があるのですが、同質の石を集めるとなると大変で、集めるのに3年掛かりました。

 

枯れ流れ

 

蹲踞は、枯れ流れの中にあります。護岸の石は既存の鳥海石。作庭時、増築されたばかりの茶室は基礎が高くなり、もともとの庭地盤とかなりの高低差が出来ていました。流れの手前部分は土盛りして高さを合わせてありますが、向かい側は元の地盤そのままです。流れで庭を分断することで、庭の高低差を調整しています。

 

コブシの木

 

内露地に木陰を作るコブシの木。以前の庭にはコブシの大木がありましたが、残念なことに台風で傷み、伐採されました。土盛りしたので根は隠れていますが、この木はその根元から出てきたヤゴが大きくなったものです。今は6mほどですが、作庭時は2mもなくヒョロヒョロでした。里山の更新をみるようですね。

 

植栽は既存のものを移植

 

植栽は、ほとんど既存のものを移植しました。ユズリハ、シャクナゲ、ヤマツゲ、オンコ等の地物を蹲踞周りに配しています。オンコとヤマツゲは刈り込みでしたが、移植時に透かしに直しました。

 

十五夜を前に萩の花が咲く

 

十五夜を前に、萩の花が咲いています。この露地には席が3つあります。左に行けば野点の席、右に行けば広間です。

 

関守石

 

その時使う席に応じて、関守石を置いて道案内にします。ここは竹薮に向かう道です。

 

席入りの稽古・1

 

席入りの稽古・2

 

せっかくなので、一服の時間を利用して席入りの稽古をしました。

 

 

 

「水琴窟のある露地」

 

→作庭集

 

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