「イベント出展の庭 2」

 

イベント出展の庭第2弾

2007年10月27〜28日 藤里町産業祭出展 会場 藤里町体育館グランド

 

イベント出展の庭第2弾。今回は白神山地の麓、お隣藤里町の産業祭会場につくりました。会期は二日間、またしても実演製作の即興の庭です。

 

 

直置きした根鉢を隠すために石を積む

 

今回の会場はグラウンドです。やはり地面は掘れないので、直置きした根鉢を隠すために石を積んでいます。前回同様、その場で考えて作っていきましたが、時間や場所の制約が少ないせいか、気持ち的には余裕を持ってつくれました。後ろではゲートボール大会が開かれていました。

 

 

 

野菜を手にしたご婦人が覗きにこられました。隣の施設では、農産物の即売会が行われていました(笑)。丹精込めて作った野菜も、食べたらおしまい。それでも美味しさの感動は残ります。この庭は明日には壊す庭ですが、そんな風に、見てくださる方の記憶に残ってもらえたら幸せです。

 

 

野菜を手にしたご婦人が覗きにこられました・2

 

これまでの作庭例の写真も見てくれていました。この庭の完成ももうすぐです。是非、またお越しください。

 

 

庭の全景

 

庭の全景です。今回のテーマは「庭の可能性を探る」。といっても、自分の中だけでのテーマです(笑)。前週つくった庭と全く同じ素材でつくっているのですが、同じ物を使ってどれだけ違う庭をつくれるのか、庭と自分の可能性を探るというのがテーマです。

 

 

近景のポイント 男鹿石の小端積みの上に大理石の板を乗せた

 

近景のポイントです。男鹿石の小端積みの上に大理石の板を乗せてみました。ここから水を噴かせても面白いし、小端積みの間から灯りが漏れても面白いのではないかと思います。この扱いは今回初めてやってみたのですが、中庭や室内庭園のポイントなどに使えるかもしれません。

 

 

小さなお客さん

 

子供は面白い形に興味を示します。この子は、この水盤がお花に見えたそうです。子供でもわかる庭を目指しています(笑)。

 

モミジの葉っぱを浮かべてくれました

 

子供がモミジの葉っぱを浮かべてくれました。この子は先週も遊びに来てくれました。庭が好きなのかな。どこの子だろう?(笑)。

 

 

この庭のポイント

 

この庭のポイントです。今回は、前回、前石にしていた十和田石を八つ橋状に組んで、その上に水鉢を乗せてみました。これは、先週、庭のかたづけの際に、水鉢が重たくて十和田石の上に置いて一休みしたら、なんだかこの感じも面白いなと思ったのがキッカケです。もし私が力持ちだったら、この扱いは生まれませんでした(笑)。作庭のヒントはどこに転がっているかわかりません。

 

水鉢

 

別角度から。八つ橋の端の部分を十和田石を立てて隠しながら、筧の立石と合わせて造形的な面白さを狙いました。

 

 

テラスのような感じに男鹿石を張り、方形のサビミカゲ石でリズム感を出した

 

二つの水鉢の景を繋ぐのは足元の伝いです。あんまり和風色を出したくなかったので、テラスのような感じに男鹿石を張り、方形のサビミカゲ石でリズム感を出しました。

 

 

→作庭集

 

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